ネクストモード設立1周年を振り返る
西澤です。ちょうど1年前、NTT東日本とクラスメソッドで2020年7月1日に設立したネクストモードは、無事に1周年を迎えることができました。
まずは、お客さま、パートナーのみなさま、関連会社のみなさま、これから直接関わることになるかもしれない応援してくださっているみなさま、そして共に働くメンバーとそのご家族のみなさまからの多大なるご支援に心より感謝いたします。
会社の設立から関わる経験は初めてのことでしたし、個人としても身に余る重責を拝命し、1年前は不安でいっぱいでした。今日はそんな設立からの1年を振り返りつつ、今後について考えてみました。
社内業務の整備はカルチャーとツールで解決できた
お客さま向けのご支援ノウハウは、クラスメソッドで培ってきたものを活用することができましたが、何も決まっていないところから始める社内手続きや業務フローの整理、利用するツールの選定は苦労したことの1つでした。本来であればいろいろなことをトップダウンで決めた方が混乱は少なかったのだと思いますが、全員で決めるというプロセスにこだわったので、一緒に働くメンバーには負担をかけたと思います。
情シス部門を持たない中で始めた社内システム整備は、結果的にSaaSチーム立ち上げ、 SaaSおじさん 誕生につながりました。優秀で前向きなメンバーたちに恵まれたことも幸運でした。新しいクラウドサービスやSaaSを積極的、且つ、柔軟に使いこなし、全員で業務の効率化を進めることができました。その結果驚くほど短期間で安定的に業務を回すことができるようになりました。
一方で関連会社であるNTT東日本やクラスメソッドとの連携においては、利用するツールの不一致もある中で、情報セキュリティにも十分配慮しながら、契約を整備し、情報連携手段を決め、フローを整理していくことには苦労を伴いましたし、徐々に整備はできているものの関係者のみなさまには現在でもご負担をおかけしている部分が多々あり、申し訳なく思っています。会社を越えたシナジーを創出する為には、大きな視点での取り組みが必要だと考えています。少し時間をかけてでも模索していきますので、引き続きご協力をいただけるとありがたいです。
カルチャーでもバイモーダル戦略が必要だと気付いた
NTT東日本とクラスメソッドから背景の異なるメンバーが集まってできた会社で、1つのカルチャーを作りあげていくという作業は、非常にエキサイティングな取り組みでした。国を守る電気通信事業を支えてきたNTT東日本と、新しい技術で顧客のビジネスを支えるクラスメソッドは、そのビジネスモデルの違いから、当然カルチャーも大きく異なっていました。一方で、それぞれが変革期に入っており、新しいカルチャーをそれぞれ取り入れる必要を感じていたからこそ、ネクストモードは誕生したのだということに気付きました。NTT東日本はよりオープンで挑戦的なカルチャーを取り入れることを必要としていて、クラスメソッドはより広範囲に安定的なサービスを提供するための取り組みを必要としていました。
当初は クラスメソッドのカルチャー をベースにカルチャーを作っていくことを考えていましたが、バックグラウンドの違いも考え方の違いも、それぞれに良さがあることに気付きました。カルチャーに優劣はなく、共存する考え方が必要だと思いました。「ネクストモード」という会社名の由来にも関連する「バイモーダル」(モード1とモード2の共存、使い分け)、「協調的創造」が良いのではと考えました。そのような中で、トップダウンとボトムアップの両方から、カルチャーが少しずつ醸成されていくことを実感することができました。
メンバーに恵まれたとしか言いようが無いのですが、現在非常に意欲的で前向きに取り組むメンバーに囲まれて仕事ができている状況は、少し出来すぎなのではないかと思うくらい、良い意味で予想(不安)を裏切る結果となりました。
設立1周年記念 全社員ワーケーションしてみた
ネクストモードは全員がテレワークする会社の為、普段は対面で話す機会はほぼありません。ということで、1周年の節目である今日7月1日は、コロナ対策として複数箇所に分散して全社員ワーケーションという思い切った取り組みをしてみました。雑なアイディアから始まる企画が多い中、いつも細かい気遣いと手際の良さで事前準備をしてくれる優秀なバックオフィスメンバーと、熱のこもったLT発表をしてくれたメンバーのおかげで、記念すべき日を最高の体験として過ごすことができました。いつも本当にありがとうございます。
バケーション色が強い写真もあったのですが、ワーク要素が薄すぎると、ワーケーションできてないのでは?って言われそうなので、控えめなやつにしておきました。明日からのお仕事をこれまで以上にがんばる活力をもらうことができた1日でした。
「新しい働き方」を実現するために
「新しい働き方」を実現する為には、トップダウンでの意思決定がもちろん必要です。でも、トップダウンだけでは組織は変わらないですし、ボトムアップでの意思表示や行動が必要です。ノウハウを積極的に公開し続けているこのDevelopersIOブログと、オープンな情報交換を行うユーザーコミュニティが、少なからず日本のAWS成長に寄与したように(※主観入りまくりですみません)、最前線の現場から新たなトレンドは産まれると考えています。
私個人の本来の役割としては、より高い視点で経営者層のみなさま向けにクラウド活用をご支援できるスキルを身に着けて行かなければいけないのかもしれません。それでも、ボトムアップで「新しい働き方」を手に入れたいと考えて最前線の現場で戦うエンジニアのみなさん、情報システム部門のみなさんを、応援する気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。
最後に
クラウドサービス活用もカルチャービルディングも自らが実践し、「新しい働き方」を模索し続けていきます。まだまだ足りないところだらけですが、関係する多くの方の笑顔につながる会社にしていきたいと思いますので、今後ともネクストモードをよろしくお願いします。